高島市の「西びわこ農業協同組合」は高島産米のアメリカへの輸出を始めることになり、25日、滋賀県高島市安曇川町の集会施設で出発式を行った。商業ベースでの県内産のコメ輸出は初めてという。
第1弾の輸出は2キロ入り75袋と5キロ入り70袋の計500キロ。和牛輸出などを行っているアディレクト(京都市下京区)を通じて、ラスベガスのレストランとロサンゼルスの高級食材店に販売する。アメリカでの販売価格は1キロ1000円でフランス料理のリゾットとして使われるという。
西びわこ農協では2006年秋、アディレクトから「牛肉とセットでコメも販売したい」との誘いを受け、今年3月と5月にアメリカの見本市に出品する一方、高島市や県とも打ち合わせを重ねてきた。来月末にはラスベガスから総料理長が来日し、第2弾、第3弾のコメ輸出についても話が出るとみられる。
出発式には関係者約35人が出席。同農協の大辻雄太組合長らが「日本の食文化の普及に向け取り組む契機としたい」などとあいさつした。
近畿農政局によると、日本からのコメ輸出はすしなどの日本食ブームを受けて、06年は約4億円と前年の2倍以上に増えているという。
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