県の2006年度琵琶湖水質測定結果で、透明度が増したことが分かった。このほか、カドミウムやポリ塩化ビフェニール(PCB)など健康に影響を及ぼすとされる26物質は、すべての調査地点で環境基準を満たした。
県琵琶湖再生課によると、調査は毎年、琵琶湖大橋以北の北湖で28地点、南湖19地点、瀬田川2地点の計49地点で実施している。
琵琶湖の透明度は、北湖では05年度の5・9メートルから6・5メートルに、南湖では2・4メートルから2・5メートルになった。
冬場の渇水で、琵琶湖に河川からの汚濁物質が流れ込まず、合わせてプランクトンの増殖も抑えられたためとみられる。
水質の汚濁度を示す化学的酸素要求量(COD)や全窒素も前年度からやや改善している。
CODの年間平均値は、北湖が1リットル当たり2・5ミリグラム、南湖は同3・1ミリグラム。05度に比べて、北湖は0・2ミリグラム、南湖は0・1ミリグラム、それぞれ数値が下がった。 |