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比良の急流、マイクロ水力発電機の実験 びわこ成蹊大・青木教授
2007年5月16日
 大津市北比良の山中で、わずかな水流で発電できる「マイクロ水力発電機」の稼働実験が、びわこ成蹊スポーツ大(大津市)の青木豊明教授(60)の手で進められている。実験をしている比良山系は1000メートル級の山々から琵琶湖に注ぐ河川が20本以上あり、この地形を生かそうとの狙いだ。

 マイクロ水力発電は、小川や用水路といった小さな水の流れでも発電できるため、環境負荷が少ない利点がある。湖西地域では、比良山系の高低差を利用した水力発電が適しているため、昨年暮れから準備を進めてきた。

 実験は、山中の小屋に小型の水力発電機を設置し、4月23日から始めた。実用化へ向けて、少なくとも1年間、耐久性やエネルギー量を検証し、4人家族1日分の電力に相当する6キロワット時の発電を目指す。

 現在は1日当たり約1・8キロワット時にとどまるため、毎日、モーターの回転数や電圧などのデータを収集したり、発電量を高めるために水を取り込むノズルを調節するなど改良を加えている。

 青木教授は「発生が懸念される琵琶湖西岸断層帯の地震では、非常用の電源にもなる」と話している。
京都新聞


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