県内で唯一「日本の棚田百選」に選ばれている高島市の「畑の棚田」(標高約400メートル、水田約360枚)で13日、地元農家の協力で一般の人が米作りに取り組む「棚田オーナー」による田植えがあった。京阪神などから家族連れら約260人が参加。泥だらけになりながらも次々に植えていった。
オーナー制度は00年から開始し、田植えや稲刈りなどの農作業に携わる棚田オーナーと、収穫米で作った日本酒を分けてもらえる酒オーナーがある。
好天に恵まれたこの日、オーナーらは地元の農家から田植えの方法を教えてもらった後、1組約100平方メートルの田んぼに田植えをした。
大阪府吹田市から家族ら計6人で訪れた会社員、佐治伸吾さん(47)、幸子さん(46)夫妻は「美しい風景が広がり、子どもらに良い経験をさせられた」と話し、次女の祥子さん(11)は「稲刈りの時期が来るのが楽しみ」と笑顔を見せていた。 |