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仏像33体、17年ぶりの帰還  大津の浮御堂
2007年5月6日
 西国33カ所観音霊場の各本尊を模して小型化した33体の仏像群がこのほど、17年ぶりに修理を終えて大津市本堅田1丁目の満月寺(浮御堂)に戻ってきた。江戸時代に作られたとみられ、傷みが激しかったがすっかり修復され、連休明けから観音堂で公開される。

 仏像群は1体が台座部分を含めて高さ約30センチの大きさ。満月寺は西国33カ所の札所ではないが、33カ所を巡礼できない人のために、巡礼したのと同じ功徳が得られるという。

 同寺は、以前観音堂に仏像群を安置していたが、1990年に観音堂を解体修理したのに合わせて、修理のため県内の仏師に預けていたが、仏師の多忙や体調不良などで、修理が長引いていた。

 指が折れたり飾り金具が取れていた仏像は、接ぎ木などで元通りになり、うっすらと張られた金箔(きんぱく)も輝きを取り戻した。仏像群と一緒に預けていた高さ約70センチの「びんずる仏像」も、ひび割れや漆のはげていた跡が分からないほど、きれいに修復されている。

 同寺の荒木義昌住職(45)は「仏像群はどうしたのかと心配してくださる観光客や近所の方もいたので、戻ってきてほっとしている」と喜んでいる。
京都新聞


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