滋賀県高島市新旭町安井川、大荒比古神社の祭礼「七川祭」が4日催され、神社の参道で若い氏子が、伝統の「奴(やっこ)振り」を披露した。
鎌倉時代に領主だった佐々木氏が、戦勝の折に12頭の馬と12基の弓的を奉納したのが始まりとされ、四角い的のついた約3メートルの青竹を持って独特の動きを繰り広げる「奴振り」は県選択無形民俗文化財になっている。
奴と呼ばれる若い氏子は、今年の当番の新旭町北畑地区から選ばれた中学生から20代前半までの12人。薄紫の衣装に身を包み、青竹と扇を持って「ヨイサー、ヨイサー」の掛け声とともに練り歩きながら、約300メートルの参道で奴振りを3回繰り返した。
この後、流鏑馬(やぶさめ)と駆け馬もあり、見物客から盛んな拍手を浴びていた。 |