湖西唯一の曳山祭として知られる滋賀県高島市勝野、日吉神社の例大祭「大溝祭」宵宮が3日夜、繰り広げられ、提灯に明かりをともした曳山5基が、旧城下町一帯を巡行した。
大溝祭は1619(元和5)年に大溝城主となった分部光信が前任地の伊勢国から移したと伝えられ、県選択無形民俗文化財の指定を受けている。旧城下町の「湊(みなと)」「巴(ともえ)」「寶(たから)」「勇(いさみ)」「龍(りょう)」の山組町がそれぞれ1基の曳山を持ち、まわり番で先頭を決める。
日が暮れると曳山の周囲に数十個の提灯がともり、一番山の「勇」から順に、囃子(はやし)方を乗せて巡行を開始した。途中で一時、雨に見舞われたが、おはやしの響きで祭り気分が盛り上がった。4日は本祭で、曳山巡行は午前10時からある。
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