琵琶湖岸のレジャー施設「びわ湖タワー」跡(滋賀県大津市今堅田3丁目)に残されたままだった大観覧車が早ければ来年春にも、運転を再開する。かつて「世界一の観覧車」として親しまれてきたが、経営不振で施設が閉鎖され、復活を求める声が強かった。
関係者によると、跡地を所有する大阪市の不動産会社が滋賀県外のレジャー関連企業2社と、観覧車の運転を前提に土地の賃貸などで協議を進めている。両社は観覧車の周囲に遊園地やゲームセンターの建設を計画し、価格面などで最終合意した後、さびの目立つ観覧車を改修する予定だという。
大観覧車「イーゴス108」は1992年に完成した。高さは108メートルあり、当時「世界最大」をうたい、最盛期には、1日1万3000人が琵琶湖の雄大な景色を楽しんだ。
しかし来場者の減少などで、2001年8月に施設は閉鎖した。跡地に大型スーパーなどが出店したが、観覧車は取り壊しに費用がかかることなどから、取り壊されずに放置されていた。 |