継体天皇ゆかりの滋賀県高島市拝戸、水尾神社のみこしの修理がこのほど完了。5月3日には真新しいみこしが大勢の氏子に担がれて、地域内を練る。
水尾神社は、継体天皇の母振媛(ふるひめ)が、拝殿を産所として出産したと伝えられ、振媛が祭神の1人となっている。
みこしは江戸時代中期に八代将軍徳川吉宗が寄進した。長さ4・5メートル、幅1・5メートル、高さ2・8メートルで、上部に鳳凰(ほうおう)や徳川家の葵(あおい)の紋がある。
江戸時代後期に修理されて以来、100年以上そのまま使われてきたが、今年が継体天皇即位1500年に当たることから、拝戸区が、宝くじコミュニティー助成金を資金の一部にして、昨年夏から秋に5カ月かけ、鈴縄やとばりを新調し漆を塗り直すなどの修理を行った。
みこしは毎年5月3日の例祭で、担ぎ棒を継ぎ足して多数の氏子が担ぎ、太鼓や槍(やり)、傘などを持った人が前後を固めた約60人の行列で拝戸区内約3キロを練る。午後2時に始まり、もちまきなどに続き、みこし行列は午後3時半ごろ、行われる。
同区では、新装されてきらびやかなみこしを、多くの人に見に来てほしいとしている。 |