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白砂青松、取り戻せ 大津・松の浦水泳場に植樹
2007年4月17日
 マリーナの不法占用で荒れ果てた琵琶湖岸にかつての松並木を復活させようと、滋賀県はこのほど、大津市荒川の松の浦水泳場に松の木85本を植えた。松林になるまでは数十年かかる予定だが、県河港課は「昔から愛されてきた、白砂青松の風景を取り戻したい」としている。

 松の浦水泳場は、マリーナ業者3社が約18年間にわたり不法占用していた。砂浜の一部をコンクリートで固めたり、水上バイクの格納庫を県に無断で増設するなどしたため、県が昨年9月に建物やコンクリートを強制撤去し、更地に戻した。

 県は、撤去後から松の浦の再生計画を検討。昨年12月以降、コンクリートを除去した砂浜に肥料を施し、枯れた松を撤去した。2月中旬には高さ約2.5メートルのクロマツ苗木を、山から吹く「比叡おろし」に負けないように竹で添え木し、約3000平方メートルの砂浜に、約8メートル間隔で植えた。

 志賀観光協会によると、松の浦は30年ほど前までは松林が広がり近江舞子と並んで白砂青松の風景で知られた、という。

 県は、松が根付いた後も枝切りなどはせず、自然の力で松林の再生を目指す。県河港課は「一度失われた景色を取り戻すには時間がかかるだろうが、しっかり見守っていきたい」としている。
京都新聞


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