登山客が増えるゴールデンウイークを前に、比良山系での山岳事故を防止しようと、大津北署は過去の遭難事故が発生した地点や道に迷いやすい場所を記した「危険箇所マップ」を作った。このほど大津市葛川坊村町の登山道などで配り、登山客に注意を呼び掛けた。
マップはA4判。9カ所の遭難事故地点をはじめ、16カ所の道に迷いやすい場所と登山者カードを入れる箱の位置を記している。「登山者カードを提出していますか」「非常時の連絡はできますか」など4点の登山に対する心構えをまとめ、「登山には危険が伴うことを認識して、マナーを守って無理のない安全な登山を楽しみましょう」と求めている。
15日に同署山岳警備隊が登山道で登山客に配り、管内の交番と駐在所に置いている。
管内では、山岳事故が昨年1年間に10件発生した。3人が死亡し、1人が行方不明のままになっている。今年に入ってからも、すでに4件の負傷事故が起きている。 |