厄年の男女が小銭をまいて人に拾ってもらう厄払いの伝統行事「銭まき」が19日、滋賀県高島市朽木中牧の大宮神社であり、住民ら約50人は寒さも忘れ、歓声をあげて拾っていた。
欲をなくすと厄払いできると、地元では約300年前から続いているという。数年前まで住民が交代で神主になり神事も行っていたが、最近は「銭まき」だけが受け継がれている。
この日は、住民と朽木西小の児童のほか、京都市などに住む中牧地区出身者らも帰省して参加した。境内の八幡社前から、約10人が袋やかばんに準備した5円や10円、100円硬貨を、積もった雪の上にまくと、住民らは「こっちも投げてくれ」などと言いながら、楽しそうに拾い集めていた。 |