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琵琶湖周辺の巨樹 40本を紹介 草津市の男性が出版
2007年1月10日
 琵琶湖周辺の山中に人知れずたたずむ巨木を紹介するガイド本を、滋賀県草津市の男性が出版した。さまざまな樹種約40本を印象的な写真を交えて紹介しており、「数百年にわたって風雪に耐えてきた樹木が持つ力を感じてもらえれば」と話している。

 草津市の会社員草川啓三さん(58)で、タイトルは「巨樹の誘惑」。40年ほど前に登山を始め、今でも週末ごとにカメラを手に京滋の山を歩いている。山中でしばしば巨木に出くわし、その存在感に強い印象を受けていたという。

 紹介した樹木は杉やトチ、ブナ、ケヤキなど。県内の比良や鈴鹿山系、伊吹山のほか、芦生など京都北山、若狭や南紀にも足を伸ばした。

 高島市朽木にあるトチは大きく広げた枝ぶりと、地面をわしづかみするような根が印象的。福井県境にある駒ケ岳の稜線近くで出会ったというブナは「県内で見た中で最大」という大木で、力強く天に向かって伸びている。人が幾度も枝を伐って利用した後がこぶ状に盛り上がった、「あがりこ」と呼ばれる異形のブナも目を引く。

 一方で、昨年の大雪で倒れた大木や、京滋でも被害が広がっている「ナラ枯れ」で立ち枯れたミズナラなど、厳しい現実も記録している。

 主な樹木ごとに地図とコース案内も掲載した。山と自然研究会青山舎刊。1800円(税抜き)。問い合わせは青山舎、壇上さんの携帯電話090(1145)3293。
京都新聞


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