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「鯖街道」を観光ルートに 高島市など、食文化体験イベントも
2007年1月9日
 若狭湾で取れた海産物を京都などへ運んだ「鯖街道」を地域活性化につなげようと、高島市などが観光ルートとしての整備に乗り出す。鯖街道の歴史や街道沿いに残る海の食文化、祭りなどを生かし、トレッキングコースの整備や観光イベントを企画し、集客を目指す。

 鯖街道は、福井県小浜市から京都市内までの約80キロの古道。主なルートが3つあり、いずれも高島市内を通っている。

 戦国時代、越前(現福井県)の朝倉攻めから撤退する際、織田信長、羽柴秀吉、徳川家康がそれぞれ3つのルートを通ったといわれる。

 鯖街道の3ルートがいずれも、高島市と京都、福井両府県境の中央分水嶺をまたぐことから、分水嶺のトレッキングコースと鯖街道を結びつけたコースを設定し、地元のガイドが、街道の由来や歴史を紹介する体制も整える。

 併せて、サバのなれずしなど食文化が体験できるイベントなども催し、地元に多い火と水にまつわる祭りへの誘客にも取り組む。

 同市の「びわ湖・里山観光振興特区計画」が2006年4月に滋賀県版特区に認定されたことから、市は今津港周辺の町並み整備や体験農業、環境学習による観光振興を目指している。

 同市営業開発室は「地名でなく、運搬物資や食べ物の名前がつく街道は全国的にも少なく、ある程度知名度もある。特区の核となる事業にしたい」としている。
京都新聞


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