琵琶湖岸の各地でヨシ刈りが本格化している。水質浄化などヨシの働きが注目され、近年はボランティアの市民も多い。参加者は寒風に吹かれながら、かまを手に作業に励んでいる。
ヨシ刈りは例年、12月から3月まで続く。今月初旬に滋賀県高島市新旭町で行われたヨシ刈りには、地元の親子連れや事業所、下流側の大阪市内のロータリークラブなど140人が参加した。3メートルほどに伸びたヨシを丁寧に刈り集めた後、ヨシ笛づくりを楽しんだ。
近年は安価な輸入ヨシに押され、放置されるヨシ原が目立つ。大半は県が業者に委託して刈っているが、近年は一般の参加が進んでいる。
市民を対象にヨシ刈りを続けている淡海環境保全財団は「県の保全条例ができた1992年ごろから市民参加が増え、今では毎年5000人前後が参加しているのでは。琵琶湖の環境に関心を高めてもらういいきっかけになる」としている。
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