菓子作りの始祖とされる米餅搗大使主命(たがねつきおおおみのみこと)を祭る大津市小野の小野神社一帯で2日、「しとぎ祭り」があった。もちをかたどったみこしの巡行で、五穀豊穣(ごこくほうじょう)を祈った。
しとぎ祭りは、遣隋使の小野妹子や書家の道風ら小野一族の祖先が、米粒をつぶして水で固めた「しとぎ」を日本で初めて作り、米餅搗の姓をたまわったことにちなみ、約1200年前から続いているとされる。現在は地元商店街連盟などが主催している。
この日は、神社にしとぎを奉納する神事が行われた。このあと、華やかな着物姿の子ども20人が、高さ約1メートルのもちみこしを担いだ商工会青年部員らと一緒に、町内を練り歩き、見物客を楽しませていた。 |