直流で走るJR新快速電車が敦賀駅(福井県敦賀市)まで延伸されるのを前に、JR西日本は23日深夜、北陸線・湖西線の電流の切り替え工事を行った。24日未明に長浜―敦賀間(38・2キロ)、永原―近江塩津間(5・8キロ)が交流から直流に切り替わり、来月21日の開業に向けた準備が整った。
JR西日本は03年10月から沿線に4カ所の変電所を新設したり、直流用の電線を張るなどの工事を進めてきた。
この日は上下計9本を運休・時間変更して、約500人が午後11時から作業を開始。電線の接続を仕上げ、新しい標識を設置して、翌午前4時ごろから直流1500ボルトでの送電を開始した。
また、長浜―虎姫間、永原―近江塩津間にそれぞれあった交流、直流の切り替えセクションは廃止され、北陸トンネルの敦賀側出口付近に新設された。直流化の総事業費は162億円。福井県側自治体が68億円、滋賀県側が75億円を負担する。 |