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比良山系の河川で水力発電 大津のグループ、27日テスト
2006年8月26日
 大津市の環境グループ「志賀の自然を活かす会」が、比良山系から琵琶湖に注ぐ河川の高低差を利用した小型の水力発電機で、集落の電力をまかなう計画を進めている。環境に配慮し、経済性も重視した試みで、27日に同市北比良の比良川上流で水力発電の公開テストを実施する。

 活かす会は2004年4月、自然の保護や有効活用を目指して、旧志賀町域の住民と学識者で結成した。1000メートル級の比良山系から琵琶湖へ流れ込む河川が20本以上あることに着目し、太陽光発電や風力発電より安価で、常時発電できる水力発電の導入を検討してきた。

 計画では、4−6キロワット時(約10世帯分に相当)を発電できる段ボール箱ほどの大きさの「マイクロ水力発電機」を、集落の世帯数に応じて最寄りの河川に設置する。すでに、大津市のびわこ成蹊スポーツ大などの協力を得て、比良山系の河川で発電できることを確認している。

 活かす会は、計画の実現には住民の理解が不可欠として、27日午後1時から6時まで同市北比良の旧比良索道リフト乗り場の近くで、公開テストを行う。発電の仕組みを説明し、環境面などの利点をアピールする。

 会長の刈谷拓爾さん(65)は「マイクロ水力発電は、クリーンなだけでなく、設置費用を20年程度で償還でき、経済性も高い。夏休み中の子どもを含む多くの人に見てもらい、実現への弾みをつけたい」としている。
京都新聞


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