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ワラの家で里山暮らし快適 成安造形大教授が絵本出版
2006年8月5日
 建築家で成安造形大教授の大岩剛一さん(58)=京都市山科区=が、自然と寄り添う大津市内の里山の暮らしや、ワラで造った家の良さを伝える絵本「わらの家」を出版した。「自然や命を大切にしてきた日本人の暮らしは、未来に通じる。環境に良く、仲間で造り上げるワラの家も知ってほしい」と話している。

 大岩さんは東京で建築事務所を開いていたが、1995年に同大学の教授に就任し、京都に移り住んだ。豊かな命をはぐくむ琵琶湖や、棚田が広がる大津市仰木地域などの里山の暮らしを知るにつれて、人と動植物の命のつながりを感じるようになったという。

 また、99年に米国の伝統的なワラを使った家「ストローベイル・ハウス」を知り、国内での普及に乗り出した。同ハウスは、機械で圧縮したワラ束を積み上げ、土を塗って壁にする工法で、すでに東京や彦根市で建築を手掛けている。

 絵本では、動植物と共に生きる里山の暮らしとともに、湿気を一定に保つワラの家の快適さなどを紹介しながら、さまざまな命がつながっていることを説いている。

 絵は成安造形大の教え子で、里山の研究に取り組む同大学講師の蔭山歩さん(29)=大津市=が担当した。2人は「石油化学物質を多用した現代建築へのアンチテーゼも込めた。大人にも読んでほしい」と話している。

 絵本(インデックス・コミュニケーションズ刊)は55ページで、1600円(税別)。主な書店で販売している。
京都新聞


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