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池の沢庭園遺跡で新たな遺構確認 高島 造営時期、さかのぼる可能性も
2006年7月12日
 高島市教育委員会はこのほど、滋賀県内最古級の庭園遺跡とされる同市朽木村井の「池の沢庭園遺跡」で、鎌倉前期の池の遺構の下層で、新たに古い時代の池の遺構を確認した。後代に改修されたとみられ、さらに造営時期がさかのぼる可能性が出てきた、としている。

 同遺跡は、安曇川左岸沿いの約9000平方メートルに、池が湿地として残る。県教委が1980年に、池の中央付近で、「中島」や池の底に敷き詰めた玉石などを発見し、同時に出土した中国製青磁器の破片から鎌倉前期の遺構と判断した。

 市教委は現在、遺跡の3カ所を試掘しており、いずれの場所でも前回調査の遺構を確認した。このうち、最も北側の「中島」を含む試掘地で、池の縁を約50センチ掘り下げたところ、上部と同じ傾斜で、黄色がかった粘土と直径10−20センチの川原石を張り付けた「州浜」が出土した。「中島」の下層からも、かさ上げするために石を積み上げたとみられる跡が見つかったという。

 市教委文化財課は「池の造営当初の遺構とみられる。まだ時代は特定できないが、上部の鎌倉前期より時代がさかのぼるのは確実だ。ほかの試掘地でも、下層に遺構がないか、確認したい」と話している。

 市教委は15日午後1時半から、同遺跡の周辺で開く「ふるさと歴史ウオーク」の中で、今回の成果を説明する。
京都新聞


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