| ペーロン大会、中止に 高島・今津、市内部の連携不足で |
| 2006年6月1日 |
| 滋賀県高島市今津町の琵琶湖を舞台に開かれ、湖西地域の夏の風物詩としても親しまれてきた「西びわ湖ペーロン大会」が今年は実施されないことが、明らかになった。近年は見物客も多数訪れるイベントに育っていただけに、中止を惜しむ声も聞かれる。 同大会は「びわ湖まつり」の協賛事業として１９９１年に始まり、同市や今津町観光協会などでつくる「近江今津ふるさと夏まつり実行委員会」が主催してきた。昨年７月２４日の大会には京都市や福井県からの参加を含む４７チームが出場し、見物客も県内外から約３０００人が訪れた。 旧今津町時代から、参加募集を含めた開催準備を行政側が担い、当日の運営などは同委員会が行ってきた。減額されたものの今年も約１７０万円の市の補助金が決まり、例年通りの開催が予定されていた。 ところが、市内部の連携不足もあり、事前の準備が整わず、また、運営面でも延べ２００人ほどの補助スタッフの人的支援が確保できず、安全管理に支障が出る恐れもあることから、４月下旬に同実行委員会が中止を決めた。５月１８日には協力を得てきた今津地区区長会でも伝えた。 中止決定に、昨年の大会でペーロンのチームを率いた同市内の会社役員の男性(50)は「地域の活性化に役立つ大会に育ってきたのに残念だ」といい、別の男子チーム監督の男性(54)も「できるなら続けてほしい」と話している。一方、同実行委員会の事務局を務める今津町観光協会には再開を望む声が多数寄せられている、という。 |
| 京都新聞 |
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