滋賀県高島市今津町日置前の祭礼場で18日、「川上祭」が行われた。高さ約20メートルの根付きの竹で作った大のぼり2本が、地域の若者の手によって馬場を巡行し、観客を魅了した。
地域の繁栄や豊作を願う祭礼で、日置神社(同町酒波)と津野神社(同町北仰)が合同で催している。平安時代から続くとされ、県選択無形民俗文化財に指定されている。
祭りのメーンの大のぼりは、稲などの農作物に例えられ、巡行を終えるまで倒してはいけない習わし。若者らが四方からロープで引いてバランスを保ち、下に敷いたむしろを引っ張って、少しずつ進んだ。大のぼりの前方では、児童らが赤や青、白の紙を張った小のぼりで地面をたたいて清め、後方では太鼓などを鳴らした。
大のぼりが大きくしなって傾くたびに、若者らがロープを操って立て直し、観客から歓声が起こっていた。 |