高島市今津町の写真家、下澤忠夫さん(72)が市内の四季折々の自然を撮影した写真展「近江詩季彩」が、同市今津町中沼1の琵琶湖周航の歌資料館で開かれている。さまざまな表情を見せる湖西地域の自然を絶妙のタイミングで撮影した風景写真15点を展示。観光客や地元の人の目を楽しませている。30日まで。
下澤さんは大阪市出身。定年退職後の94年、湖西地域の豊かな自然に魅せられて高島市に移住した。愛車のミニバイクで移動し、湖西地域に残る手つかずの自然を撮影。時には同市朽木の山奥まで2時間近くかけて出向くという。
写真展は、同市の美しい自然を多くの人に知ってもらおうと開いた。夕暮れの琵琶湖や紅葉した箱館山、雪化粧した同市畑の棚田などの写真がある。下澤さんは「京阪神からそれほど遠くないのに美しい自然が残っている。写真を通じて自然を守る大切さを訴えたい」と話している。
散歩中に訪れた町内の女性は「美しい自然は市民の誇り。古里の良さを実感できた」と話した。午前9時〜午後5時(30日は午後3時まで)。月曜休館。 |