近江鉄道(滋賀県彦根市)は29日までに、ハイキング愛好者らに親しまれてきた箱館山ゴンドラ(同県高島市今津町)の今年春から秋にかけての営業を、すでにイベントの予約が入っている日を除いて休止することを決めた。
箱館山ゴンドラは1999年、それまでのロープウエーに代わって新設され、2001年からはスキー場のオフシーズンも、春の行楽シーズンや、夏以降の週末・祝日などに営業してきた。
近江鉄道によると、春から秋にかけての営業で、最も期待した一般利用者数が03年度以降5000人前後で伸び悩んでいた。マウンテンバイク大会やハイキングなどのイベントでの利用者数は03年度の4700人から05年度の1万2100人と増える傾向にあったが、それでも「経費を賄える状況ではなかった」(同鉄道)という。
今年、イベントの開催が決まっていて、ゴンドラを営業するのは4月22日−5月7日と同14日。
同鉄道は「一般利用者が伸びないと、営業の継続は難しく、やむを得ず今年は休止することになった。来年以降は白紙の状態」としている。 |