家屋内のわき水を利用し、炊事や洗面をする「川端(かばた)」と、川端から水が流入する河川の景観保全に取り組む滋賀県高島市新旭町の針江区はこのほど、「美(み)の里づくりコンクール」の農林水産省農村振興局長賞を受賞した。
コンクールは、地域の自主的な景観保全活動などをたたえるため、農水省などが全国に呼び掛けて初めて実施した。24府県から計40団体の応募があった。
最終の審査会では針江区をはじめ、書類審査を通過した6団体がそれぞれの取り組みをアピールした。同区は、川端の伝承と地区挙げての河川の景観保全のほか、都市部からの見学者らの受け入れ態勢を整えていることなどが評価された。
同区の田中義孝区長は「地域の宝を次代に受け継ぐためにも、住民の方々と努力を続けたい」と話している。 |