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消える「志賀」歌い継いで 住民ら制作の歌完成
2006年1月31日
 滋賀県志賀町と大津市の住民が、3月20日の両市町の合併で消える「志賀」の名を惜しんで、同町の魅力を伝える歌「志賀のまち慕情」を作った。「琵琶湖周航の歌」を思わせる叙情豊かなメロディーに乗せて、「♪ロマン誘(いざな)う山水の 心に残る志賀のまち−」と地元の歴史や風情を歌い、「子どもたちに町の誇りを歌い継いでほしい」との思いを込めている。

 町商工会に勤める小林美久さん(64)=大津市際川3丁目=が作詞して、京都市の作曲家に曲を付けてもらい、中学校教諭の辰巳晴生さん(53)=同町高城=が編曲を担当した。

 歌詞は5番まであり、1番と2番で、町内に墓などが残る遣隋使の小野妹子や、相撲行司の始祖とされる志賀清林をたたえている。3番以降では、秋の風物詩として親しまれている「しとぎ祭」を紹介し、「比良八荒」にまつわる伝説や、比良山系と琵琶湖の美しさをつづっている。辰巳さんの妻美行さん(50)のピアノ伴奏で、長女絵理さん(22)が歌い、テープに収録した。志賀中に寄贈し、3月の閉町式でも披露する。

 小林さんは「町がなくなるのは寂しいが、琵琶湖周航の歌のように歌い継がれてほしい」、辰巳さんも「素直で歌いやすいメロディーなので、子どもたちにも歌ってもらい、いつまでも志賀の良さを伝えていってほしい」と期待している。
京都新聞


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