高島市の小中学校で26日、地元農家が作った新鮮野菜など地元産の食材を使った鍋料理給食が振る舞われ、子どもたちは大喜びだった。地域の食材や食文化を見直し、「地産地消」を促進しようと「湖西デー」と銘打って実施された。
この日の統一メニューは、「湖西鍋」と名付けた新旭産の白菜、カブ、マキノ産の生シイタケ、県内産牛肉などを使った鍋料理をメーンに、エビ豆入りご飯、ユズ大根、でっちようかんなど。地理的な事情で給食が実施されていない朽木西小を除く全小中学校に、各給食センターから計5400人分が届けられた。
市立新旭南小(398人)の3年生の教室では、日ごろから交流している近くの野菜生産農家、中村武さん(55)を招待し、一緒に土鍋を囲んだ。子どもたちは湯気の立つ鍋から具をすくい、「熱々でおいしい」と言いながら舌鼓を打っていた。
同市内の各学校給食センターでも、30日までの週間中に1回ずつ、郷土料理など特色あるメニューの給食を提供する。 |