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郷土料理を紹介した書籍づくり 志賀町・主婦グループが挑戦
2006年1月20日
 滋賀県志賀町の主婦らでつくる料理研究グループが、地元の料理を後世に伝えようと、調理法を本にまとめている。3月には大津市との合併で町の名前がなくなる上、昔から食べてきた琵琶湖の魚も少なくなっていることから、町の文化が忘れられてしまうという危機感を募らせており、「小さな町にも多彩な食文化がある。いつまでも食べ継いでいってほしい」との思いを込めて、仕上げの作業を急いでいる。

 本作りは、同町の「郷土料理研究会」(原康子代表)などのメンバー23人が、昨年9月に始めた。町内のお年寄りを訪ねて集めたレシピの中から、約100品目を厳選して収録する。

 四季に分けて、春はどろ酢をつける「モロコ焼き」、夏は「キュウリのくずひき」、冬はコイの身をほぐした「コイご飯」などの料理を載せる。郷土料理を支えるお年寄りを紹介するコーナーも盛り込む。

 市町合併に間に合わせようと、メンバーたちは料理の写真撮影などを急ピッチで行い、レシピやレイアウトの点検作業を進めている。原代表は「食文化の激変や琵琶湖の魚の減少などの要因もあり、郷土料理を伝えていくことは難しいが、古里の文化を守り、食育を推進する際のお役に立てば」と話している。

 本は、A4判のカラー120ページを予定。2月中旬にも、1500円前後で販売する。
京都新聞


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