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比良索道施設 4月から撤去 京阪、湿原復元や植樹も
2006年1月19日
 京阪電鉄(本社・大阪市)は19日までに、2年前に廃業した子会社の比良索道(滋賀県志賀町)が管理運営していたロープウエーやスキー場などの施設の撤去工事を、今年4月に始めることを決めた。撤去方法などを協議していた地元関係者から合意を得られたためで、来年11月までに取り除き、湿原や植生の復元を目指す。

 比良索道は、志賀町北比良の山麓駅と山上駅を結ぶリフト(全長1090メートル)とロープウエー(同1250メートル)や、山頂付近のスキー場施設を運営するため、京阪が1960年に設立し、利用者の減少で2004年3月に廃業した。

 施設は琵琶湖国定公園内にあり、自然公園法で撤去後は元の自然に戻すことが義務付けられている。同社は昨年6月から、地元住民や有識者と施設撤去や自然復元の方法などを協議してきた。

 同社などによると、施設は原則としてすべて撤去し、建設時に埋め立てた山頂付近の「八雲ケ原湿原」を復元する。施設の跡地には、ブナやアシウスギなどを植える。斜面の地下約1−5メートルに埋められたコンクリート製のリフト支柱の基礎は、撤去で土砂崩れを招く恐れもあるため、地元と協議しながら対応を決めることにしている。

 京阪電鉄は「地元の意見を聞きながら、自然を復元していきたい」としている。
京都新聞


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