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平安時代の可能性?全容解明へ 高島・池の沢庭園遺跡調査に着手
2006年1月6日
 高島市教委は6日までに、滋賀県内最古級の庭園遺跡である「池の沢庭園遺跡」(同市朽木村井)の調査に着手した。本格的な調査は25年ぶり。これまでの調査で、遺物などから鎌倉時代前期に存在したことが分かっているが、地元の伝承などからさらにさかのぼる可能性もあり、遺跡の全容解明などの成果が期待される。

 市教委によると、同遺跡は安曇川沿いにあり、三方をがけに囲まれた約9000平方メートルに、池が湿地として残っている。

 県教委が1980年に調査し、池の中央付近で岩盤を利用した「中島」があったことや、池底に敷詰められた玉石、人工のなぎさなどの跡を確認した。鎌倉時代前期のものとみられる中国製青磁器の破片も出土したが、その後は調査が行われていなかった。

 一方、地元では、後一条天皇(1008−1036)の皇子が隠せいした邸宅跡と伝えられ、近くには皇子を祭る神社もある。

 同市教委は、来年3月末までに測量調査を終え、雪解けを待って発掘調査に入る。地元の伝承や庭園の様式から、遺跡は平安時代までさかのぼる可能性があるとしており、造園時期の特定や、建物跡の発見など遺跡の全容解明を目指す。
京都新聞


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