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古代ゾウ 進化の解明へ 琵琶湖博物館がレプリカ製作
2006年1月5日
 滋賀県草津市の滋賀県立琵琶湖博物館が、大分県宇佐市で2003年に見つかった古代ゾウの一種「ミエゾウ」の頭骨の化石の出土状態を再現したレプリカを製作した。

 頭骨の化石は長さ約1メートル、幅約0・8メートルで、臼歯やあご、耳骨の一部などが含まれている。前期鮮新世(400万−300万年前)の地層から、全国で初めてほぼ完形で出土した。

 同館が半年がかりで泥を落としたところ、頭骨は地層の中で頭頂部から圧縮されていたことが分かった。実物を解体して元の状態に復元する必要が生じたため、出土状態を再現したプラスチック製のレプリカを約100万円かけて作った。

 歯の特徴から、ミエゾウは中国大陸から日本列島に渡り、後に日本固有種であるアケボノゾウに進化したとされている。高橋啓一研究部長は「解体してレプリカと比較し、古代ゾウの進化の過程の解明に役立てたい」と話している。
京都新聞


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