光通信網を整備、本格運用開始へ 3月から高島市
2005年12月31日
 滋賀県高島市は、市役所の各支所や学校などの公共施設を光通信網で結び、地域公共ネットワークを構築する「地域イントラネット基盤整備事業」に取り組んでいる。2006年3月から本格運用を始める。

 同市内では旧今津町と旧朽木村が先にネットを構築した。市民との情報の共有化や新しい市民サービスの提供などの面で将来的に活用範囲が広がることを考慮し、市内全域での作業を進めている。初年度の事業費は約2億円で、ほぼ全額を国や県の交付金と補助金で賄う。

 計画では、情報通信センターとなる今津支所(旧今津町役場)のサーバーを拡充させ、光通信網を残る旧4町の支所や各学校、図書館などと結ぶ。すでに市議会本会議の中継が、ネットを通して一部の施設で始まっている。本格運用後は旧今津町の「デジタル博物館」を全市版に改定して家庭のパソコンで閲覧できるようになるほか、市のホームページも全面リニューアルする。

 来年度は、児童や生徒の作品の紹介や教育情報を共有化する「デジタル展覧会」のほか、各家庭から市内の図書館、図書室の蔵書の検索や貸し出し、予約などができる「図書館システム」などを整備する。

 市情報統計課は「今後も、福祉や防災分野など可能な分野からデジタル化して市民も情報が共有できるようにしたい」と話している。
京都新聞


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