10位以内目指し 闘志燃やす びわこ成蹊大が初出場 びわ湖大学駅伝
2005年11月14日
 19日に琵琶湖西岸を走る新コースで行われる第67回関西学生対校駅伝兼西日本大学招待(びわ湖大学駅伝)に、滋賀県志賀町に開学して3年目のびわこ成蹊スポーツ大が初出場する。1986年のびわ湖毎日を制するなどマラソンランナーとして活躍した渋谷俊浩監督(同大学助教授)が1−3年生だけのチームを率いて初めて予選会を突破した。選手たちは06年度の全日本大学駅伝関西予選に出場できる10位以内を目標に気持ちを高めている。

 開学した年は1年生5人だけのチームでスタートした。講義で競技スポーツについて学びながら練習を積み、2年目には渋谷監督と協議して選手たちが自ら練習メニューを作るようになった。3年目の今春、1年生6人が加わって部員が13人に増え、中田夏輝主将(3年、滋賀・長浜北)は「駅伝で戦える手応えをつかんだ」と話す。春から駅伝を意識して練習し、前年は敗退した9月の予選会を4位で突破した。

 エースの熊田大(3年、三重・上野工)はチームで唯一、全国高校駅伝を走った経験を持ち、関西学年別選手権の3・4年1500メートルで優勝を飾った。1区起用が決まり「力以上のものを出せるよう、チームを勢いづけたい」と話す。2番手の中西悟(3年、大阪・北陽)は最長7区(15・1キロ)に決まり「距離への不安をなくすため人より練習量をこなしてきた」。中田主将は控えに回るが、2年沢田浩志(滋賀・八幡)や1年大八木雄介(京都・西京)が成長し、重要区間を担う。

 渋谷監督は筑波大時代に箱根駅伝の区間賞を奪った。卒業後、雪印に所属し、1988年の福岡国際マラソンで優勝し、雪印監督を務めたキャリアも持つ。大学の監督として臨む初の駅伝だ。

 同大学は大会の第5中継所になっている。普段の練習場所がコースになり、渋谷監督は「プラスアルファがうまく働けば」と期待する。中田主将は「大学名入りの青いたすきをぜひ大学前で渡したい。何が何でも10位に入る」と闘志を燃やしている。
京都新聞


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