作品展:「絵と染め」異質の世界が融合−−きょうから高島で
2005年11月12日
 ◇「絵と染め」2人の作品展

 水彩画家と柿渋の手描き染め作家による「2人の作品展〜絵と染めでアダージョの世界へ」が12日から高島市安曇川町田中のギャラリー藤乃井(0740・32・0150)で開かれる。

 60年近い画歴を持つ同市今津町松陽台の川合〓さん(86)と同市安曇川町北船木で染め工房を営む山本玄匠さん(66)。山本さんは柿渋をさまざまな色合いに変化させる独自の技法を開発し、その液を含ませたハケで白生地に抽象画風の絵模様を描く手描き染めを6年前から手がけている。服飾デザイナーの三宅一生さんが「パリコレ」で発表した作品の素材に使われたこともあるという。

 今回は川合さんが「余呉初秋」「伊吹冠雪」など風景画を中心に20点、山本さんはのれん6点を中心に帽子、スカーフ、バッグなどを出品。山本さんの染めた和紙に川合さんが水彩で描いた作品も5点あり、異質な2人の作品が融合して「アダージョ(イタリア語でゆるやかに)の世界」に誘ってくれる。入場無料、18日まで。
毎日新聞


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