鮮やか 扇骨の造形美 高島で「白干し」盛ん
2005年11月10日
 国内産扇骨の最大産地として知られる滋賀県高島市安曇川町で、扇骨を寒風と天日にさらして風合いを出す「白干(しらぼ)し」が盛んに行われている。秋の日差しに輝く扇骨はまるで造形芸術のようだ。

 白干しは34に細分化された扇骨の製造工程のひとつで、扇骨を成形して漂白した後、色合いをそろえて乾燥させる。県扇子工業協同組合によると、気温が下がって空気が乾燥する晩秋が最も適し色合いがよくなる、という。

 作業は、雨に跳ねた砂が付かないように砂利を敷き詰めた干し場で行われ、日がまんべんなく当たるよう束ねた扇骨を円すい形状に広げている。組合の松田彦光理事長は「景気回復とともに、扇子の需要が伸びることを期待したい」と話している。
京都新聞


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