100万年前のゾウの足跡化石 安曇川河床で発掘調査始まる
2005年10月8日
 昨秋に約100万年前のゾウの足跡化石が発見された滋賀県高島市安曇川町上古賀の安曇川河床で、8日から市教委の発掘調査が始まり、市民もボランティア調査員として参加した。

 足跡化石は県内の中・高教諭らでつくる高島累層研究会が、約3キロに点在する河床の泥層から化石林などとともに見つけた。年代から、ムカシマンモスゾウかアケボノゾウの足跡化石とみられている。

 今回のボランティア調査は、地域の歴史と自然環境などを学ぶ体験学習の一環で企画し、応募した親子連れや市民20人が参加した。参加者たちは、川岸に設置されたテントの中で、調査に協力する県立琵琶湖博物館研究部の高橋啓一部長や学芸員らから足跡化石のでき方や地質、化石林や植物の種子化石などの説明を聞いた後、河床に露出する化石林などを見学した。雨のため、発掘作業は残念ながら体験できず、参加者は残る2日間の調査に期待を寄せていた。
京都新聞


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