万博のモリゾーゴンドラ譲って 9千人の署名、志賀町とびわ湖バレイが提出
2005年9月8日
 志賀町と同町のレジャー施設「びわ湖バレイ」は、愛・地球博(愛知万博)会場で使用されているゴンドラの譲渡を博覧会協会に申し入れ、閉幕後の移設を目指している。万博設備の誘致合戦が激しさを増す中、約9千人分の署名を博覧会協会に提出し、移設に向けて本腰を入れている。

 1975(昭和50)年に設置されたびわ湖バレイのゴンドラリフト(全長1・8キロ)は老朽化が進み、輸送力が弱いため、架け替えが検討されている。ゴンドラの譲渡が受け入れられれば、新設より2割近くコスト削減ができ、集客効果も見込めるため、今年5月に愛知県長久手市、同瀬戸市の両会場を結ぶモリゾーゴンドラ(同約2キロ)移設を博覧会協会に打診。志賀町も「町制50周年や来年3月の大津市との合併記念になる」として支援する意向だ。

 一方、中国四川省の国営企業も同時期に協会へモリゾーゴンドラの移設を打診。対抗馬の出現にびわ湖バレイは8月、移設実現を求める署名への協力をホームページ上などで来場客や地元住民らに呼び掛けた。電子メールも含めて4日間で集まった署名約9千人分を、志賀町の後藤又久町長が自ら協会を訪れて提出した。

 協会の輸送管理室は「双方の計画を見て、どちらが移設にふさわしいか判断する。熱意や要望もプラスになるかも」と話している。
中日新聞


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