ミュージカル「良弁の里帰り」 町制50周年の記念事業
2005年8月14日
 志賀町は町制50周年を記念して、奈良時代に同町から大ワシにさらわれ、助けられた奈良で東大寺の初代別当になったとされる高僧・良弁(ろうべん)を描いたミュージカルを、10月23日に町文化ホールで上演する。

 良弁は、華厳宗を広め、東大寺や石山寺の建立に尽力した。出生は諸説あるが、同町には良弁の両親が身を寄せたとされる所が今も残り、2歳だった良弁は両親が畑で桑を摘んでいる間に大ワシに連れ去られた、との説話が残る。奈良では、スギの大木に止まったワシから、師となる義淵(ぎえん)が助けたとされている。

 奈良市の劇団「良弁杉」が、こうした説話をミュージカルに仕立て、連れ去られた子を探し、60年後に再会する母の姿を通して、家族のきずなの強さを訴えている。

 志賀町での上演は、町議らが奈良市を視察した際に、このミュージカルを見たのがきっかけ。勧められて、後藤又久町長も観劇し、町制50周年の記念事業として、「良弁の里帰り」公演を誘致した。1人でも多くの町民に見てもらおうと、当日は、入場無料の公演を2回予定している。
京都新聞


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