山岳と里の暮らし描く 滋賀の男性 上京で個展
2005年8月13日
 比良山系のふもとで暮らす滋賀県志賀町八屋戸の画家刈谷拓爾さん(64)が、京都市上京区堀川通出水西入ルの「ギャラリーかもがわ」で、風景画展を開いている。雄大な山々と、そこで暮らす人々の営みが描かれた作品が並んでいる。

 比良山系と水田や民家を組み合わせた作品を中心に、左京区花背や長野県の山村を描いた作品25点が出展されている。サブタイトルは「時と光の中で」で、陽光がつくり出す一瞬の光と影を表現しながら、延々と繰り返されてきた悠久の時間を表現した。

 「比良残照」は、山の影を強調して夕暮れの比良山系と民家を描き、「堂満岳夕立」は、黒い雲が立ちこめ激しい雨に打たれる水田をモチーフにした。刈谷さんは「自然を利用し、自然に生かされてきた人々の生活の歴史を感じてもらいたい」と話している。無料。29日まで。23日は休館。
京都新聞


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