3日に最後の「志賀夏まつり」 バンドで盛り上げ
2005年7月20日
 来年3月に大津市との合併で町制に幕を閉じる志賀町で、町民らでつくる中年アマチュアバンドが、8月3日に開かれる最後の「ふれあい志賀夏まつり」に向けて、練習に励んでいる。町が誕生して50年の筋目の年も記念して、50歳前後の音楽愛好家で結成したバンドで、「消える町」を惜しみながらも、新市の発展を願って夏まつりを盛り上げる。

 バンドは「FULL HOUSE(フルハウス)」。ギターを趣味にしている同町の田中清治さん(50)が、両市町の合併や町制50周年を迎える時期に新たな活動を始めようと、演奏仲間に声を掛け、ドラムスの小林正義さん(51)=大津市=やベースの山本勝也さん(50)=同=ら50歳前後の仲間4人が集まった。

 バンドは昨年冬から、地元でチャリティーコンサートなどの活動を始めており、今回、町商工会などが主催する町として最後の夏まつりに出演することになった。

 メンバー5人は、田中さん宅で猛練習を続けており、同町和迩の町民グラウンド開催されるまつりの本番では、懐かしいベンチャーズやグループサウンズ、歌謡曲などを披露する。

 田中さんは「町の歴史に思いを込めながら、年配の人に青春を思い出してもらえるような演奏をしたい。若者にも、中年の熱い心意気を伝えたい」と張り切っている。
京都新聞


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