スポーツ選手の健康情報 PCで一元管理 びわこ成蹊スポーツ大
2005年7月9日
 びわこ成蹊スポーツ大(滋賀県滋賀郡志賀町)は、スポーツ選手の健康状態やトレーニング内容の情報をコンピューターで一元管理して、コーチやトレーナーが指導に生かすシステムを開発している。完成後は、スポーツ施設や他の学校にも普及させたいとしている。

 「ポケット・セルフ・ナビ」と名付けたシステムで、アテネ五輪のシンクロナイズドスイミング日本チームのトレーナーを務めた同大学の佃文子講師が中心になって、開発を進めている。

 昨年5月から大学のトレーニングルームにパソコン端末を設置し、サッカーや野球、陸上などを練習する全学生約700人が、その日のトレーニング内容や体重、体脂肪などを入力している。けがをしている学生は、故障部位の足や腕の太さなども入力し、集積した情報を基に、コーチらが学生の健康状態を調べ、指導や助言をしている。

 今のところ学内利用にとどまっているが、今秋には、コーチや学生が携帯電話などからインターネットを通じて情報を引き出せるようにする。また、県内の各種スポーツ施設や小中高校などにシステムの導入を呼び掛けることも検討している。

 佃講師は「学生はこれまで、ノートなどに自分の健康状態を記録していたので、一貫した情報管理ができなかった。このシステムを使えば、個々の健康状態をいつでも、どこでも把握できる」といい、「普及すれば、幼少からの情報の蓄積も可能で、生涯を通じて健康意識が高まることも期待できる」としている。
京都新聞


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