カンボジアの魚展:人々の生活も紹介−19日から高島
2005年6月15日
 県立朽木いきものふれあいの里センター(高島市朽木柏、0740・38・3110)で、19日から特別企画展「魚と共に生きるカンボジアの人々」が開かれる。同国のトンレサップ湖にすむ魚の実物やカンボジアの人々の生活などが紹介される。

 同センターが、カンボジアの魚類調査を進めてきた日本の研究グループ「カンボジア魚類分布調査会」(KFCJ)の協力を得て開く。トンレサップ湖は乾期で2600平方キロ、雨期には1万6000平方キロに拡大(琵琶湖は約670平方キロ)。世界ではアマゾン水系に次いで多い約500種もの魚類がすむ。

 特別展では、同湖のフナの仲間などコイ科の魚10匹と2種類の小さな淡水フグ、日本でも観賞魚として親しまれているグラーミィーの仲間2種類など計15匹を水槽で展示する。また、同湖の水ヘビが近年、大量に水揚げされ、湖周辺で飼育されるワニのえさとされている▽野生のワニは絶滅状態▽カワゴンドウというイルカも湖では絶滅し、メコン川にわずかに生息している――ことなどを紹介。カンボジアの最近の状況や漁民らの生活などもパネルで展示する。

 同調査会の佐藤智之代表とメンバーの山田康幸さんは「5年間の調査活動のまとめとして企画した。内戦終結後のカンボジアが、復興の道を歩んでいることも知ってほしい」と話している。

 同展は7月31日まで。入場無料。
毎日新聞


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