30年ぶり、かやぶき屋根ふき替え 高島市朽木市場、最古の民家
2005年5月22日
 滋賀県高島市朽木市場で、今では珍しくなったかやぶき民家の屋根のふき替えが、30年ぶりに行われている。朽木地区で現存する民家の中でも最古の建物とされ、旧鯖街道を訪れる人たちの注目を集めている。

 会社社長上田正さん(69)方の母屋。床面積約200平方メートルの平屋で、1890年に発生した大火の後、2−3年後に朽木氏の陣屋内の学問所「藩学」に使われていた材木を活用して建てた。屋根の全面ふき替えは、1975年以来という。

 ふき替えは4月3日から始まり、6月上旬の完成を目指して、専門業者に依頼して実施している。現在、東西と北側の屋根のふき替えが終わり、南側の屋根を残すだけとなっっている。

 開発に伴い、高島市でも歴史的な建物などが次々と姿を消す中で、上田さんは「不便でも、この家が好きなので残していきたい。古いいろりなどもあり、今回のふき替えを機に、できる限り建築当初の姿に復元したい」と話している。
京都新聞


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