13日から始まる大相撲春場所を前に、横綱・朝青龍関ら高砂部屋の力士が7日、滋賀県志賀町木戸にある行司の祖・志賀清林の墓参りをした。清林は奈良時代を代表する力士でもあり、朝青龍関は「パワーをもらった。精いっぱい頑張りたい」と三場所連続優勝に意欲を見せていた。
木戸出身の清林は少年期から相撲が強く、現在の横綱にあたる最手(ほて)と呼ばれていたという。また、ひねりや投げなど四十八手の決まり手を考案したとされ、行司の祖としても敬われてきた。
かつて現役の横綱が墓参りをする習慣があったことから、同町の住民が高砂部屋の力士らを招待。この日、高砂親方や力士ら14人が清林の墓に参った。約100人の住民が見守るなか、手を合わせた朝青龍関は「大昔の偉い力士の墓に参ることができ、春場所への励みになった」と話していた。 |