滋賀県高島市今津町弘川のザゼンソウ群生地一帯で20日、「ザゼンソウまつり」が開かれ、県内や京阪神方面からの観光客約1000人が観察会や物産展に参加した。
同市の今津町観光協会が、春の訪れを告げる風物詩として、ザゼンソウの魅力をアピールしようと、昨年から始めた。ザゼンソウはサトイモ科の多年草で、僧が座禅をしている姿に似ていることから名が付いた。
この日は、朝から雪が舞う中、観光客らが群生地内に設けられた桟橋から、約3000株あるとされるザゼンソウを観察し、赤紫色をした仏炎苞(ほう)の中に包まれた黄色い花を見つけると、盛んにカメラのシャッターを切っていた。近くの空き地では、地元の商工会による物産店が並び、観光客らが甘酒やラーメンで冷えた体を温めていた。 |