残雪の中で力強く ザゼンソウが開花 今津町弘川の湿地
2005年1月26日
 僧侶が座禅を組む姿に似たザゼンソウが、群生地として知られる滋賀県高島市今津町弘川の湿地で開花した。残雪の中で、力強く次々と。寒気の緩みとともに、一面に咲き誇る日も近そうだ。

 ザゼンソウはサトイモ科の多年草。葉より先に出る長さ約20センチの赤紫色の仏炎苞(ほう)の中に、卵形の黄色い花をつける。同湿地は、全国で最も南にあるザゼンソウの群生地で、県緑地環境保全地域に指定されている。

 ボランティアで長年、群生地の管理をしている桂田泰三さん(76)によると、1番花の開花は例年並みの1月16日。約3000株あるとされるが、盗掘と湿地に入る人が絶えず、踏まれて年々減少しているという。桂田さんは「2月中旬から3月末までが見ごろ。マナーを守って楽しんでほしい」と話している。
京都新聞


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