古い写真から地域の文化的背景などを調べた学習発表会「よみがえれ写真」が25日、滋賀県高島市今津町の今津中で開かれ、3年生が調査結果を披露し、嘉田由紀子京都精華大教授が講評した。
身近な人や家、動植物などから環境変化を探る環境社会学を取り入れた総合的な学習の一環。165人の3年生が2−4人のグループに分かれ昨年10月から、旧今津町内で撮影された約50年前の写真を基に、地域に出て調査を行った。
この日は17組が発表した。生徒たちは古い写真に写っている寺や民家などと今の風景とを対比させたり、住民への聞き取り調査結果などを説明。今はない内湖の果たした役割や昔の人の生活観などの考察を披露した。嘉田教授は「人が生きていく都合で大きく環境を変化させた。答えは出ないかもしれないが、どうすべきかを考え続けてほしい」と講評した。 |