古里朽木に帰り集いの場を開放 まきストーブ置き趣味の絵も飾る
2004年11月10日
 滋賀県朽木村雲洞谷の元京大職員山本重夫さん(62)と妻節子さん(60)がこのほど、県道沿いの自宅にある築100年余りの蔵に、古い生活用具や民具、趣味の日本画などを展示し、住民らの集いの場「福緑画廊」として開放している。

 夫婦は定年を機に3年前、長年暮らした京都市から古里に帰った。蔵は知り合いの教授の勧めで保存を決意。住民らの集いの場や観光客らの休憩場所として利用することにし、重夫さんが2カ月かけて内部を整理。土間を増築して、今月1日から開設した。

 蔵は土間を含め延べ約130平方メートル。土間には、まきストーブを入れて壁面に節子さんが描いた日本画などを展示し、テーブルといすも置いた。蔵の1階に明治から昭和初期までの農具や民具を置き、2階に食器類や祖母と母の嫁入りダンス、着物などを展示。夫婦が在宅中に無料開放する。

 重夫さんは「児童が歴史の勉強に来てくれたが、ほかの人も気軽に利用してもらえたらうれしい」と話している。
京都新聞


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