「大溝陣屋総門」を修復、保存へ 高島町が購入
2004年10月29日
 高島町はこのほど、町指定文化財「大溝陣屋総門」(同町勝野)の西側の建物と土地を2100万円で購入することを決めた。町は2年前に東側部分を2年前に購入しており、「これで修復、保存が可能になった」としている。

 町歴史民俗資料館によると、同総門は1578(天正6)年に織田信長のおい、織田信澄(のぶずみ)が築いた大溝城とともに設けられた武家屋敷の門の一つとされる。幅17・8メートル、奥行き3・9メートルの木造の門と長屋が一体となった構造となっている。

 門の中央に本来あった門扉は現在ないが、城下町の面影を残している。明治時代以降、総門は両サイドの家屋が民家や商店として利用されてきた。町は総門を建設当時の姿に修復して保存するため、所有者と売却交渉を続けていた。

 同資料館は「地域が城下町として栄えた歴史を学ぶ新たな名所になると期待している」としている。
京都新聞


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