比良山系の登山道を整備、道標設置ほぼ完了−今津
2004年10月28日
 豊かな自然が残る今津町の山々の魅力を知ってもらおうと、荒れ果てた古道や山道の整備を続けている今津山上会(堀井貞三会長、45人)が、整備を終えた同町落合―角川の周回ルートに道標を設置した。古道と山道を登山道として整備する作業は、同会と今津中学校エコクラブが3年がかりで進めており、主要なコースはこれでほぼ終わった。

 同町北西部には三重嶽(974メートル)、大御影山(950メートル)、武奈ケ嶽(865メートル)や福井県三方町に通じる古道「近江坂」があるが、戦後は炭焼きの消滅もあって通る人がほとんどなくなり、山道も古道も荒れ放題。このため同会の会員と同中エコクラブ員が休日にたびたび登山し、下草や雑木を刈り取るなどしてきた。整備が進むにつれ、京阪神などから秘境の魅力を求めて訪れる人が急増している。

 今年は一帯の中心となる三重嶽―武奈ケ嶽間4キロを整備し、これによって落合―角川の周回ルート13・1キロが完成。また、三重嶽と近江坂を結ぶ3・6キロも整備した。

 同会では今月、登山者が迷わないよう、周回ルートの計8カ所に防腐剤を塗った道標計30枚を2回に分けて設置した。来月6日に周回ルートで同町在住・在勤者対象の記念登山を予定している。先着50人までで、同町観光協会(0740・22・2108)へ。
毎日新聞


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